こうなったのは誰のせい?絵本『二番目の悪者』
こんばんは。やっこです。
4月から6年生になる息子。最後の読み聞かせの学年となりました。
1年間のうちのどこかで、この本は読みたいです。
高校生、大学生、社会人のかたにも良い内容だと思います。
『二番目の悪者』
作︰林木林 絵︰庄野ナホコ
* * * *
昔、金色たてがみをもつライオンがいた。
この国では、じきに新しい王さまを決めることになっていた。
金色のライオンは
「わたしこそ、王にふさわしい」
と思った。
しかし、最近よく聞く銀色のライオンのうわさ。
「すごく優しいライオンがいるんだって」
金色のライオンはその銀色のライオンを見に行くと、 ふくろくのおばさんの家をなおしたり、仲間を助けたり、 うわさ通りのよいライオン。
「新しい王の座を奪われる」
と思った金色のライオンは
銀色のライオンの悪いうわさを流すことに。
「みためによらない乱暴もの」
最初は誰も
「あのいいライオンがそんなわけない」
と、誰も信じなかった。
だが、金色のライオンも悪い噂を流し続けている。
噂を真実のように変わっていく。
次第に街のみんなは信じるようになった。
そして、金色のライオンは新しい国王に選ばれた。
金色のライオンは好き勝手に暮らす。
黄金が好きで、
自分だけ贅沢して、街のみんなに分け与えない。
そして国は、荒れ果てた。
****
国が滅びるまでなってしまったのは
一番悪いのは、金色のライオン。
では二番目に悪かったのは?
ここですごく考えさせられた。
噂を流したもの?
確かめず信じてしまったもの?
誰だろう?
読んでて、今の世の中に当てはめると思った。
テレビをつけると流れる世界中のコロナニュース。
こんな世の中になってしまったのはなぜだろう?
色々考えられる素敵な本です。
絵も綺麗です。
(読み聞かせ 時間 約15分)
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